おじさん探検隊!

2005年8月20日(土)


<著者:NAKAさん>
《第一回 中、四国支部開催詳細レポート》 写真をクリックすると大きな写真が見れます。

「始めに」
こんにちは。岡山在住のNAKAでございます。シーバスさんのホームページに出会ってからというもの、いつも気になっていた「おじさん探検隊」なのですが、岡山という僻地に住民票を持ち、連休がほとんど皆無の自分にとって、こりゃ関東大会は会社をリストラでもされなきゃ参加不可能だなあ、と半ばあきらめておりました。
しかしあるとき、利助隊長から隊長HPの掲示板でのレスで、「ぜひ中国支部をつくって活動を・・」のお言葉を頂き、「そうだ!こっちはこっちで支部をつくればいいんだ!」と大胆不敵な発想が浮上、すぐにシーバスさんの掲示板に告示してみました。予想どおり非常に濃い(?)方々が集結し、今回のおじさん探検隊中・四国支部結成、開催と相成りました。
それではここに詳細をレポートいたします。

開催日時・・・2005年8月20日(土)

開催場所・・・広島県三原市北部の溜め池群

参加者・・・・NAKA,s.a.m.さん、サンタさん、ゼロさん、s.a.m.さんJr.お二人の計6名

その1、「探検隊全員集合」
開催当日、ゼロさんと岡山市内で待ち合わせて僕の車で山陽自動車道岡山インターを出発したのが午前11時過ぎ、途中サービスエリアで昼食を済ませ、待ち合わせ場所である三原市の雑貨屋の駐車場に到着したのが12時40分頃でした。予定の午後1時より少し早いですが、あらかじめs.a.m.さん達には早く着くことを連絡していたのですんなり全員集合することができました。
初対面の皆さんの印象ですが、s.a.m.さんサンタさんは普通のおじさん特有のくたびれた感じを微塵も感じさせないエネルギーのあふれた方々、ゼロさんは物静かな好青年風ですが、ひとたび口を開けばディープなアクアネタを連発、はっきりいって僕、負けてます。さすがシーバスさんのHPの常連さん達です。濃さが違いますね。ところで僕のことは皆さんにはどう映ったんでしょうかねえ。何かとても気になります。
(s.a.m.注釈:私たちに濃ゆいといってますがあなたが一番濃ゆいです。)
メンバーが集結した所で詳しく自己紹介といきたかったのですが、s.a.m.さんが夕方予定があるという事なのでとにもかくにも探検に出発です。空模様が何やら怪しいようですが、気にせず出発です。さてどんな探検が待っているのでしょうか・・・。

その2、「第一ポイント」
待ち合わせ場所から車を走らせて五分余り、最初の探索ポイントに到着です。ここには水田のそばに掘り込まれてる一辺が10メートル程のほぼ正方形の.二つの溜池A、Bが100メートル位の間隔で並んでいます。 一部はコンクリート護岸されているものの水草の豊富さや水の透明度はピカイチです。
溜め池A一面に咲き乱れるヒツジグサ、オグラコウホネをまのあたりにした探検隊一同、その美しさに声をあげる者、必死に撮影する者、ビオトーブ用にと採集する者などなど、普段は静かな溜池まわりもとっても賑やかです。

(ヒツジグサとオグラコウホネの花)

さて、溜め池Bの方はというと、環境は溜め池Aとほとんど変わらないものの、水草の植生は随分異なります。ヒツジグサの代わりに、近年全国でほとんど見られなくなってしまったマルバオモダカが水面を覆い尽くしています。

(マルバオモダカ)

ここでs.a.m.さん、「いやあ、これほしかったんですよ。」と僕が「えっ、そうなんですか。」と相槌を入れるより早くサッとウエーダーを着込んで溜め池にザブン!
早っ!、なんて行動の早い人なんだ。やはり只者ではありません。
ぬかるみに悪戦苦闘の果てにようやく数株をゲットされていました。(s.a.m.注釈:この池は湧き水が起源のようで真夏だというのにとても水温は冷たく感じました。透明度もバツグンです!)

(ズブズブの正装:ウェーダーは当たり前、夏でも長袖シャツ、日よけの帽子、水深を測るためのその辺でひろった棒切れ )

他の皆さんも多数の獲物を得たようなのでここいらへんで切り上げて次のポイントに出発です。
ここで見られた主な水草

ヒツジグサ、オグラコウホネ、イヌタヌキモ、トリゲモの一種、フラスコモ、マルバオモダカ、フトイ

その3、「第2ポイント」
第1ポイントから車で5分足らずで第2ポイントに到着です。ここは今回の探索ポイントでは最大規模の溜池で直径が100メートル近くあります。里山によくみられる水田地帯の背後丘陵地に位置しているタイプで、3つの溜池が並んでいます。このうち水草が多く見られる2つ(溜め池C、D)を探索します。

(進め、進め!!おじさん探検隊)

さてこのポイント(溜め池C)には遠浅になった水辺が広く分布しておりそこにたくさんの水草が自生している状態なので、水に浸からないと観察できません。そこで僕もウエーダー着用です。ゼロさん、サンタさん、s.a.m.さんJr.はウエーダーなしの短パン姿でジャブジャブ・・。

(ゼロさんには水生昆虫の名前をいろいろ教えていただきました。)

水中を覗くと池底をまるで絨毯のように有茎水草が覆っています。特に水中、水上葉と変化しながら美しいレイアウトを形作るタチモには一同興味津々です。

(タチモ)

同じく水中にたくさん見られたサワトウガラシは知らない人も多く(ショップで売ってませんからねえ)かなり不思議草扱いされていました。
探索に夢中になっていたら、突然s.a.m.さんが溜め池の沖合いを指差し「あれってヒルムシロですかねえ。」と私に尋ねるので「ああ、ヒルムシロですね(ヒルムシロ興味無いのでそっけない返事)。」と返したやいなや、s.a.m.さん、かつて僕がTVドラマで見た入水自殺のシーンのごとく沖合いのヒルムシロらしき群落に突進していきます。

(水草のためならおぼれてもいい!!嘘?)

「・・・なぜそこまでヒルムシロに・・。ヒルムシロには何か人を虜にする魅力があるのか・・・。」思わず考え込んでしまいました。
しかしさすがに沖合いは深いらしく、数メートル手前で挫折。(s.a.m.注釈:急に深くなっていてあえなく引き返しましたが、普通のヒルムシロと確認できました。これで納得!)
あとでs.a.m.さんに話を聞いた所、「ヒルムシロ科フリーク」なんだそうです。おかげで僕も少しヒルムシロに興味がでてきました。
この後、となりの溜池Dで日本産水草はビギナーのサンタさんが比較的育成が容易なキクモ、ノタヌキモをお持ち帰りされて、ここの探索は終了、次のポイントへ向かいます。

(ノタヌキモの花)

ここで観察できた主な水草

タチモ、ミミカキグサ、サワトウガラシ、クロモ、ヒロハイヌノヒゲ、フラスコモ、睡蓮(元栽培)、キクモ、ノタヌキモ、ジュンサイ

その4、「第3ポイント 」
さて、ここからは道が狭い為、僕は第2ポイントにある広場に車を停め、全員s.a.m.さんの車に乗り込み次のポイントに出発です。ここから次の第3ポイントまで車で3分程なのですが、走り出してしばらくすると、「ゴツ!」「ガサ!」「バリバリッ!」と車の屋根付近でなにやらいやな音が・・・。
5日前に僕が自分の車(ステーションワゴン)でここを下見した時に木々がかなり道の上部を塞いでいたのに気づいていなかったんですねえ。s.a.m.さんの車が車高の高いミニバンだということを考えてなかったです。どうもすいませんでした。s.a.m.さんは全然気にしていないようでしたが、僕はかなり気になりました。
(s.a.m.注釈:僕の車は遊びのための車なので気にしない、気にしない!!)
不快な音が鳴り止むと第3ポイント(溜め池E)に到着です。ここはタテ15メートルヨコ5メートル程の溜め池というより沼に近い水場です。ここの見所は何といっても浅場をびっしりと埋め尽くすヤナギスブタです。

(ヤナギスブタ水中画像、どうやって撮ったのでしょう?)

ヤナギスブタは環境悪化による減少もさることながら、育成が難しい為ショップに置いてあることも少ないので、一同、初めて見る美しい天然レイアウトにしきりに感動、特にゼロさん採集にリキが入りすぎて足が池にズボッ。ここにはヒルがウヨウヨ泳いでいます。
「ああっ、ゼロさん足にヒルがついてますよ!」と僕が叫ぶと「ああヒルですね。なれてますから・・。」と素手でむしってポイ!何事も無かったように採集続行!
僕はフィールド大好きとしては致命的な「不快生物大苦手」なのでゼロさんがホントにうらやましい・・・。ああいつかは克服したい「不快生物」(特に毛虫)
さあこれで探索の半分が終了、残りも魅力的なポイントが盛りだくさんです。

(トリゲモの仲間オオトリゲモかな?)

ここで見られた主な水草・・・ヤナギスブタ、トリゲモの一種、オグラコウホネ、イボクサ(水中葉)

その5、第4、第5ポイント
溜め池Eからまた車で三分程で第4ポイント(溜め池G)に到着です。しかしこのあたり本当に溜め池多いです。全部回っていたら何日かかるか分かんない位なんですよね。よって今回は僕が厳選したお勧め(?)溜め池ばかりでお送りいたしております。
さてここの見所は浅瀬に群生するスブタです。除草剤や水場の改修等で全国的に激減しているこのスブタですが、このあたりではかなりの地点で観察することができます。ここのスブタはやや深めに自生しているものはバリスネリアのように葉が伸び非常に美しい姿となります。レイアウト後景用の水草としては最高なのですが、Co2添加やソイル、非常に強い光などある程度の条件が必要なのが玉にキズです。

(いいでしょこれ!!スブタ)

ここでs.a.m.さんJr.のお二方、何か発見!池辺を掘り始めました。
「ここ、湧き水でてる!」
フィールドで湧き水を掘り当てる子供・・・。将来が非常に楽しみです。
さて次の第5ポイント(溜め池H)ですが、短時間の探索でしたので、手短に・・。
ここは水がブラックウォーター状の非常に腐植栄養化した溜池で、イヌタヌキモとジュンサイが多く見られます。これらの水草に混じって自生する比較的珍しいヒメタヌキモを採集しました。
さあ、次はいよいよ最後の探索ポイントです。

ここでみられたおもな水草・・・スブタ、オグラコウホネ、サワギキョウ、イヌタヌキモ、ヒメタヌキモ、ジュンサイ

その6、第6ポイント(溜め池I,J)
さて、いよいよ最後のポイントなのですが、じつは、探索5日前の下見の際に新たに見つけた場所なんですよね。偶然迷いこんだ所に溜め池が・・・。本当に運が良かったです。

(こんな場所が各所に点在しています。感激!!)

ここには小さな谷の最奥部に位置する小さな溜池I,Jがあります。ここのポイントの見所は何と言っても溜池の底まで見通せる水の透明度です。しかもいままでのポイントでみつけた水草の殆どが自生していて、水中に美しいモザイクを形作っています。まさに、本日の探索の集大成にふさわしい所でした。
もちろんここでも一同ズブズブしまくりでしたが、またここでワイルドなゼロさん大活躍!

(ゼロさんに撃退されて尻尾を巻いて逃げていくシマヘビ)

近寄ってきたシマヘビを素手で掴みあげて撃退するは、溜め池に生息するドンコを発見するは(なぜこんな山奥にドンコが・・・)。s.a.m.さんの方はフリークのヒルムシロ科ホソバミズヒキモを見つけて、「これ、きれいなんだけど育成は超難しい・・・」何てことをとサンタさんにレクチャーしていました。
こうしてあっという間に三時間が経過、今回の探索は終わりを告げたのでした。

ここで、発見、採集した主な水草・・・スブタ、ヤナギスブタ、マルバオモダカ、ホソバミズヒキモ、ノタヌキモ、ヒツジグサ、オグラコウホネ、トリゲモ類

その7、「探検を終えて」
全ての探索を終了した探検隊一同、一旦私NAKAの車を置いてある第2ポイントに戻り今後の活動についての話し合いです。ところが話し始めた直後、今までぐずついていた空模様が一気に崩れて土砂降りの雷雨に!ここで支部結成式などを考えていたのに全てが台無しになってしまいました。でも探索中天気が持ったのは、フィールドの神様(?)も我々を歓迎しているのかな、などと都合良く考えてしまいました。
以上、おじさん探検探検隊中四国支部のレポートを終了いたします。僕は、フィールドには一人で出かけることが多く、しかも道案内も苦手な方なのでうまくいくかとても心配でしたが、道中大きなトラブルもなく無事終了することができほっとしました。 (s.a.m.注釈:なにをおっしゃいますか。短時間でたくさんのポイントをご案内いただきみんな感謝しております。本当にありがとうございました。)
なにより探検に参加した皆さんがとても楽しんでおられた事が自分にとっての一番の収穫でした。
これからもディープで楽しい探検をたくさん企画していきますので、おじさん探検隊中四国支部を末永くよろしくお願いいたします。


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