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◆おじさん探検隊一周年記念作品(^^;◆

第4回Part1 2005年7月16日(土)13:00〜??:?? 天候 曇時々晴

Produced by 利助/Edit by seabass3
Copyright(C) 2005 seabass3&利助 All rights reserved.


プロローグ

隊長の体調が悪化し(本当)しばらく業務を離れていた私ですが、何とか生きて2005年を迎えることが出来ました。
見舞いはおろか労わりの言葉より先に「探検隊、探検隊!」と暖かい督促の嵐を受けていよいよ「おじさん探検隊2005」を始めました。
実は個人的には今年もあちこち行っています(^^ゞ子供に古い水槽を与えたところ、休みのたびに小魚採りに誘われまして、近所の水田地帯を中心に濃い植物探査が出来ています。そのへんは私のサイトに絵日記がありますので宜しければご覧下さい。
さて「さりげある」宣伝も終わったところで、前々から個人的に探検隊発祥の地へ行こうと考えていました。どういう訳か写真を撮ろうと思ってここに来るたびに雨で、何故かその度にseabass3と一緒という偶然か蓋然か必然が続いたためです(笑)。
始めようネイチャービオトープseabass3ビオトープデビュー編の話でseabass3宅に家庭訪問した際に武さんと「そろそろ」とお話していたこともあって、皆さんに声をかけさせて頂きました。3連休の初日ということもあって集まらないかな、と思っていましたがfumirisuさん、アリエスさん(体調悪化でキャンセル)、武さん、銀猫さんから参加表明があり正式に探検隊として活動しようと言う話になりました。
という訳で急遽の募集となった事をお詫びいたします。次回は余裕をもって企画させて頂きます。(そういう時に限って台風が来るのも人生^^;)


1.水源地にて

思えば約1年2ヶ月前にseabass3と二人で小雨のなかを歩いた道です。万感の思いとは裏腹に早くも植物チェックが始まる自分に探検魂を感じる、と言うか獲物を物色する「バーゲンの主婦状態」の自分を感じました。
それより先にアスファルトの切れ目に生えるイヌタデや人様のお家の玄関先に植栽されたトクサを煙が出るぐらい熱くチェックするfumirisu隊員を見て「この人はワシより好き者かも知れない」と強く思いました(笑)。

seabass3が居ないのは残念ですが他のメンバーが居るし、ギャグや薀蓄や法螺話をたれる相手には事欠きませんのでモーマンタイ(無問題)です。なにか酔っ払いが相手さえ居れば誰でも良い話に似ていますが、そんなこと無いですよ(^^;fumirisuさん、武さん、銀猫さんという重要な友人の皆さんですから。
何だかんだ言いながらまずは水源地の湿地で植物見学を行いました。fumirisuさんは早くもコブナグサイグサをさりげなくチェックされ、鋭いポイントを質問されて来ます。川の向こう側から乱視の私に「これコブナグサですか?」と聞かれ、雰囲気が似ていたので「へいへい」と適当に返事をしたところ真っ赤な偽物でした。(本物はこの後すぐ発見)。

水草で最初に目についたのはナガエミクリです。2m近く立ち上がり、ごつい爆弾のような実をつけるイメージの植物ですが、意外なことに水中化します。バリスネリアとシペルスの中間のようなイメージで水槽でもとても綺麗に生育します。ガマや水中化したクレソンなどを見学しつつ水源の湿地をひとまず後にしました。
途中武さんに「湿地なのになぜ笹が生えているのでしょう」(正解、湿地性のチゴザサという種類)と問題を出しながらサクサク歩いて行きます。「う〜ん、分かりません」と素直なお答えが帰ってきました。武さんは実は凄く頭の良い方で、私なんざ名前を聞いただけで条件反射で土下座をしてしまうぐらいの国立大学卒、英語、ドイツ語を使いこなす、しかもメタハラも自分で作ってしまうぐらいの偉人です。
そんな人を隊員にして植物の知識をひけらかす、快感です(笑)。でも本気になれば3日ぐらいで追い抜かれてしまいそうなので、くれぐれも本気を出さないように(爆)。
もう1名、銀猫隊員は何やらメモを持参されていましたが「この水草採ってこい」と頼まれたと言います。そこにはミズニラやホシクサなど国宝級の水草の名前が列記してありました。ニコニコ笑顔で「頼まれちゃいました〜」と仰いますが、頼んで採ってきてくれるぐらいなら私が頼みたい、と思いました(--;。

【水源地風景】

利助水草メモ1【湧水の水質と溶存二酸化炭素】

ここでの優先種はヤナギモ、ミズハコベ、ナガエミクリでカワヂシャやオランダガラシが混じります。
湧水起源の河川はCO2が豊富に溶けているために水草が多い、などと途方も無い事を仰るアクアでは有名な方もいらっしゃいますが、残念ながらミネラルが豊富に溶けておりKH、pHともに高めです。この傾向は日本の湧水ほとんどに共通します。
湧水に水草が多いのは実はN、P、Kに比べてミネラルを中心とした微量成分が多く溶け込んでいる水質だからです。逆であれば窒素やカリの過剰がミネラルの吸収拮抗的欠乏症を引き起こし、水草が生育できません。栄養塩過多による藻類の増加が導電率の上昇とCO2消費によるpH上昇を引き起こしトドメを刺します。こうして水生植物が絶えていった手賀沼、霞ヶ浦。この状態を称して「富栄養化」と呼びます。




2.中流域へ

水源から暫くはこのような光景が続きます。明るいテープ状がナガエミクリの水中葉、濃い緑色がヒルムシロ科のヤナギモです。ヤナギモはショップで販売しているポタモゲトン・ガイーにそっくりです。1本1本は弱々しくあまり特徴の無い水草ですが、ある程度まとめ植えすると自然な雰囲気を出すのに最適の草です。
ここで少し採集。感心な事に武隊員、銀猫隊員は油性のマジックを持参していました。聞いた水草の名前を袋に書き留めるためです。えらい!それでこそ探検隊員。しかも偉い事に全員サンダルを標準装備していました。
しかし!同じ袋にどんどん水草入れて名前を書くだけでは後で分からなくなるので意味がないんでないかい?と思いましたが努力に免じて黙っていました。
この近辺で去年の第2回探検でfumirisu隊員がエビモを発見しました。今年も発見しましたが(下の画像)長い川のほんの10m程度の範囲でしか見つかりません。この川の植生については色々な記録がありますが、知りうる限りではこの「空白の10m」のためにエビモがある、と書かれたものはありません。「ちゃんと調べろよ」と突っ込みを入れるのも気の毒なほど分かりにくい場所でもあります。フロラ記録にない植生の発見、fumirisu隊員の、おじさん探検隊の輝かしい功績です!
いやまぁ「たかがエビモ」なんですが、ここは東京都ですからね、何と言っても。そして後半、武隊員の画期的な発見もありましたがこれは次回のお楽しみという事で。

さて、中流域と併走する道路、遊歩道を歩いて行くうちに様々な魚が居る事に気が付きました。普通の川では上から見ても魚が居ることは分かっても魚種は分かりませんが、なにしろこの透明度なのですぐに分かりました。(何回も来ていて今頃分かるのもナニですが)
綺麗な婚姻色が出ているオイカワと赤いラインのウグイでした。オイカワは久しぶりに見ましたが綺麗な魚ですね。清流の中を七色の光芒が素晴らしいスピードで去っていきます。水槽で飼ってみたい気もしますが、一瞬で壁に当たる90や120の半端な水槽では彼等の本来の美しさは到底出ないな、と魚素人の私にも感じるものがありました。
中流域では面白い光景が見られました。橋の上からカメが見えましたが、ミドリガメでした。このミドリガメがアメリカザリガニと戦っていたらしく、アメリカザリガニをひっくり返して一本勝ちした光景でした。
「帰化種同士の対戦ですね」と軽口を飛ばしましたが、今回の探検の最後には全員が無口になってしまうぐらいの帰化の恐ろしい光景も目の当たりにしました。



【中流域風景】

利助水草メモ2【エビモの越夏と流水型】

エビモは春、いちはやく発芽、成長し他の水草が盛期を迎える夏には殖芽(越夏芽)となって姿を消します。平野部の湖沼、ため池、農業用水で見られる普通のエビモの姿です。
私自身この形態変化に非常に興味があり、藻草さんのサイトなどに論文とも雑文ともつかないテキストを発表させて頂いたりもしましたが、ここでのエビモの姿を見て自分の説に確信を持てました。
流水でのエビモは通年生育します。これは水温が一定であるために溶存二酸化炭素がほぼ一定であるがため、と推測されます。「他の水草との競合云々」であればここでもミクリやヤナギモの群落の中で生きていますので。
何箇所かで見た「流水型エビモ」が殖芽になるタイプと比べてかなり小型なのも面白い特徴です。単に貧栄養の環境がなせる業なのかも知れませんが。


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Photo Canon EOS Kiss Digital With SIGMA MACRO 50mmF2.8 EX & CASIO Exilim EX-S2 With WaterProofCase


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